SONY α6500+SEL70300Gを2年間使ってみて

SONY α6500+SEL70300G
SONY α6500+SEL70300G

春になり外へ出かけたくなるとカメラが欲しくなりますよね。自分のカメラと比較して、買いかな?イヤイヤまだ大丈夫なんて考えていると数時間あっという間に過ぎていたり。その間に野鳥を撮りに行けっていう話なんですけどね。で、α6400出たじゃないですか。なんと動物の目にピントが合うようなリアルタイム瞳オートフォーカスがつくって言うじゃないですか。え、それって、鳥にはどうなの?とかいろいろ考えて。とりあえず、カメラ屋さんに行って店員さんと少し話してみて、やっぱり今持っているα6500は自分に合っているなと再確認しました。




SONY α6500+SEL70300G
SONY α6500+SEL70300G

α6500のどんな点が気に入っているかというと、

1)軽い
2)APS-Cのセンサーサイズにフルサイズのレンズが付く(Eマウント対応)
3)連射性能(α7シリーズの中でも秒10枚に満たないものも多い)
4)そこそこ高感度
5)かっこいい

まー、5が一番気に入っているところだったりするんですが。カメラ歴は長いのですが、鳥を始めて望遠が必要になり、最初に買ったのは値段も手ごろなLUMIXのFZ300です。ネオ一眼なんて言われ方をした一体型の望遠レンズ付きカメラです。テレコンつけて使うと、明るいところではかなりいい画質で撮れるのですが、ちょっと森に入ったりしただけで、画像が荒くなります。鳥って実は暗い場面が多いことに気が付きました。遠いところの被写体をとらえる練習機としてはいいと思います。

いろいろと我慢できない部分が増えてきたので、ちょうどその時に発売されたα6500をほぼ発売と同時に買いました。その時はスナップ用のレンズをいくつかつけて、鳥はFZ300でと使い分けていました。ネットでいろいろと見て回るうちに、望遠レンズのSEL70300Gを使って撮影されている個人のサイトを見つけて、ああ、これなら鳥行けるかもなぁと。その方は鳥ではなかったのですがね。実際、SEL70300Gで鳥を撮っているひとは少ないと思います。理由としては、鳥としては短いかな。あと、筋力に自信があれば、他社でフルサイズ機+300mm単焦点+テレコンというシステムを組んでも、α6500+SEL70300Gより安く上げる方法もあります。私の場合、歩きながら鳥を撮りたいので、軽量というのは一番気になる部分で、そこに画質が「そこそこ」伴えばいい。この「そこそこ」を許せるかどうかで、カメラ選びは大きく変わる気がします。

SONY α6500+SEL70300G
SONY α6500+SEL70300G

SEL70300Gをα6500につけて使ってみた感想ですが、レンズ自体はそれほど明るくないけれど、ボディが高感度そこそこ行けるのと、5軸手振れ補正が搭載されていることで、木が覆いかぶさっている暗所(真っ暗は厳しい。ところどころ日が差しているような場所)でも、かなりキレイに撮れるようになりました。あと、開けた場所なんかでは、背景のヌケが気持ちいいです。

そんなかんじで、気になっていたα6400の動物ひとみオートフォーカスについて、店員さんに聞いてみると、鳥は無理でしょうねとのこと。まぁ、想定内ですけどね。望遠付けた時点で遠くの被写体の瞳をオートフォーカスは厳しいのも分かります。300mmレンズを付けて、例えば飛んでいるトンビをフレームに入れ、追従AFをすると、ピントが合った時に表示される緑色の四角いコマが、鳥の体全体を覆うくらいでせいぜい3つ分くらいしか点いていません。

イメージ図1
SONY 動物瞳AFの希望的イメージ図
理想は、こうなってほしいですけれど、実際は↑の写真もトリミングしているので、

イメージ図2
SONY 鳥の追尾AFイメージ図
ファインダーをのぞきながら、半押しするとこんな感じになります。これでも、目どころか、顔にさえピントが来るのが至難の業。あっちこっち動く上に、遠くから手前までの移動を鳥はしているので、とうてい瞳にピントを合わせ続けるのは不可能に近い(現時点で)。

もっと近くに鳥を見つけたとしても、鳥の大きさにもよりますが瞳に合わせるのは難しいでしょうね。動かないハトなら合うかも?今後の技術に期待。

現時点での鳥を撮るカメラとしては、6400か6500かで選ぶとすれば、5軸手振れ補正付きのα6500が上かなと思います。悩ましいのは6400のほうが高感度だということですかね。でも、そこまでの高感度は必要ないかなっていう部分。これが、犬や子供が被写体ならば、α6400かなと思います。遠いところを撮らないならば、手振れは(カメラにどれだけ慣れているかにもよりますが)、そんなに気にならないでしょうね。ボディが最安10万円切っていて、値段も安いですしね。

では、同じくソフトウェアのアップデートで追加されるフルサイズのほうのα7IIIはどうかと聞いてみたら、α6500との比較ならば、劇的に画質が変わるということはないとのこと。なんと!フルサイズで20万円もするのに!もちろん、鳥を撮るというシチュエーションにおいてですけれどね。そこ大事なので。「α9なら劇的に変わりますよ」ですって。いや、プロではないのでと断りましたが。むしろ、SEL70300Gを付けてフルサイズ換算だと400mm相当で撮れているほうがメリットはあるのではという話でした。

<まとめ>
カメラ屋さんに話を聞きに行って、逆に自分の持っているα6500がやっぱり自分には合っているのかなと再確認できたという感じでした。最近、カメラ云々よりも、画像処理ソフト+モニターのほうが大事なような気がしてきているのも事実なんですけどね。今日、カメラを撮影したのはOLYMPUS XZ-1という2011年に発売されたコンデジなんですが、Lightroomで画像処理してみたら、まだまだ使えることが判明。マクロがいい。

2019/7/24追記:α7III買いました!
ビックカメラの店員さんに、今もっているα6500とα7IIIは変わらないと言われましたが、α7IIIを買ってみるとやっぱり違いますね。693点もAFセンサーがあるのはα6500よりかなり優位です。特に飛びもので威力を発揮します。食いつきが違います。秒あたりの連射数はα7IIIが10枚/秒でα6500が11枚/秒と、α6500のほうが上ですが、ピントが来ている歩留まりが断然α7IIIの方が上なんです。理由はよくわかりませんが、AFセンサーの点の差ではないかなと思う(違うかも)。
あと、色の豊かさがフルサイズのα7IIIは上ですね。黒の階調がキレイです。写真がより楽しくなりました。

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